逸品、その二十九

亀十 どらやき

 本日、新盆のための緒品を購入するため、浅草の仏壇街に出かけた。
 朝からどんよりとした天気で今にも雨が降りそうなてんきである。
 つくばエクスプレスにて浅草に到着、女房殿が、亀十の 『どらやき が食べたいとの事で浅草寺仲見世を抜け亀十にどらやきを二個購入、一個315円である、決して安くは無い、でも一口頬張ると一目両全である、周りがふっくらとしていてどらやきとは言え難いと言う人もいるはず、でもこのふっくら感と中のアンが絶妙に相俟って最高の味を醸し出しているのである。
 早々、食べ歩きである、この年になって実にお行儀が悪い!!!!!
 でもあっという間にたいらげてしまった、早々新盆の緒品を購入して店を出ると雨が降り始めてきた、傘をさし、浅草に戻る、さっきどらやきを食べたばかりだが昼食をとる事に、色々と迷った挙句、鯨料理に決めた。
 鯨専門店 『勇新』 に今は珍しい鯨料理、店に入るときれいである、BGMはビートルズである、実に心地よい、女房殿が竜田揚げ丼で小生がヅケ丼をオーダー、程なくして注文したものが、竜田揚げは昔小学生の頃給食で食べたあの味が、「年がばれるって?」「いいんです、御年48歳ですから!」思わず生チュウをオーダーしてしまった、昼真っ赤らビール実に最高である。
 ヅケ丼も鯨の味がストレートに判る逸品で和牛の霜降り肉と決して引けを取らない逸品でした。
 また我々が座ったテーブルの壁に飾って有った絵がお見事である、南氷洋?の荒波の中に捕鯨船が波間に見え隠れする絵は、 「俺たちは命がけで鯨を獲ってるんだ」と言う意気込みが伝わる芸術品である。
 満足し、お土産を購入し、帰路に着く、お土産話は明日に、乞うご期待。
 「今宵の晩酌が楽しみだなぁ〜!」