名店、その五

湯葉

 先日、娘が勤務している日光に日帰りで行って来た。
 雨男の小生と、雨女の娘である、案の定雲行きは怪しく、時折雨が降り気温の低く最低な日和であった。
 昼食は久々の日光なので名物湯葉でも食すると言う事で今回は、本格懐石湯葉料理・割烹『与多呂/よたろ』である。
 店に着くとちょうどお昼時、「ランチがある、でも高いな!」店に入ると「予約していますか?」の問いに「していない」と「ではこちらに」と通され、既に3組のお客がこちらは一番安いランチを注文でも2850円、周りはその上のランチを、見回している間に一品目が出汁に包まれた滝川豆腐が「美味しい、上品な味である」
 次に運ばれてきたのがメインデッシュである、引き上げ湯葉湯葉巻きにアンが乗った物と、「これだけ?」と思えるが会話をしながらゆっくりと時間だけが過ぎて行く中の食事では満腹中枢が働き満腹に、実に珠玉の食事時間を堪能したのである。
 その他、日光には名店がたっぷりと、お土産に落合商店の『志そまきとうがらし』とこの季節だけの『若シソの芽』を購入、これが酒との相性ばっちりの肴にまた、綿半の『日の輪』を購入、これがまた絶品甘くも無く丁度程よい甘さのアンが入っておりこれまた絶品である。
 久々の娘との再会もあり、天候は芳しくなかったが、満足のいく一日であった。